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4.92023
着ぐるみの操作棒
キャラクターの愛らしさやオリジナリティは、着ぐるみのアクターさん・中の人の動きによって生まれます。
着ぐるみによって全長・頭の大きさ・腕の位置・体の大きさは千差万別です。適切な身長・体格・体力などの条件をクリアした人が着用することになります。
とはいえ、身体的な条件を満たしていても、着ぐるみと人の関節の稼働位置が一致するとは限りません。
特に「頭が大きい着ぐるみ」「腕の位置の低い着ぐるみ」「胴体が大きい着ぐるみ」は、人の手が着ぐるみの手先まで届かないことが多くあります。
そのような場合は、操演範囲を拡張するために道具を利用します。そこで、着ぐるみの腕を操演する「操作棒」についてご案内します。
画像内の着ぐるみの中の人の肘の位置をご覧ください。
人の肘関節は、着ぐるみの腕の穴よりも少しだけ高い位置にあります。
このような場合、直立した状態では、着ぐるみの腕を直接動かすことが出来ません。
着ぐるみの腕の設置穴と人の肘関節の位置が近い場合、着用者が腰を落として肘の位置を下げます。そうすることで、肘関節から先を着ぐるみの腕の中に入れて、手を直接操作すること出来ます。
ただし、腰を落とした状態の操演は、着用者の身体に大きな負担を強いることになってしまいます。頭・胴体が大きすぎたり、手が長すぎる着ぐるみは、人の手で直接操作することは困難です。直接の操作が難しい着ぐるみには、「操作棒」という太鼓バチに似た形状の棒を、着ぐるみの手に差し込んで動かします。
持ち手部分には、バルサという軽量な木材を使用しています。
バルサ材は、世界一軽い木材として有名です。
耐久性は低めですが、万が一転んでしまった時、内部で折れて着用者への怪我を軽減してくれます。
また、先端部分は綿を詰めた柔らかいぬいぐるみ仕様になっています。グリーティングの際にもし人に触れてしまっても痛くありません。
操作棒を持つことで、着用者が直立したままでも着ぐるみの腕を、上下左右に動かすことが出来ます。
屈んだままで腰を痛めてしまう心配は無くなります。
操作棒は着脱可能な仕様になっています。
着ぐるみの腕の中に入れて操作して、不要な際は外して保管してください。
握手をする時に握り返したり物を掴んだりする場合は、人の手で直接操作する必要があります。
そのようなご希望がある場合は、頭身バランスや腕の位置を人の手の届く範囲に調整します。