着ぐるみの操作棒

操作補助棒キャラクターの愛らしさやオリジナリティは、着ぐるみのアクターさん・中の人の動きによって生まれます。

着ぐるみによって全長・頭の大きさ・腕の位置・体の大きさは千差万別です。適切な身長・体格・体力などの条件をクリアした人が着用することになります。

とはいえ、身体的な条件を満たしていても、着ぐるみと人の関節の稼働位置が一致するとは限りません。
特に「頭が大きい着ぐるみ」「腕の位置の低い着ぐるみ」「胴体が大きい着ぐるみ」は、人の手が着ぐるみの手先まで届かないことが多くあります。

そのような場合は、操演範囲を拡張するために道具を利用します。そこで、着ぐるみの腕を操演する「操作棒」についてご案内します。

頭身の低い着ぐるみ画像内の着ぐるみの中の人の肘の位置をご覧ください。

人の肘関節は、着ぐるみの腕の穴よりも少しだけ高い位置にあります。
このような場合、直立した状態では、着ぐるみの腕を直接動かすことが出来ません。

手を直接操作する例着ぐるみの腕の設置穴と人の肘関節の位置が近い場合、着用者が腰を落として肘の位置を下げます。そうすることで、肘関節から先を着ぐるみの腕の中に入れて、手を直接操作すること出来ます。
ただし、腰を落とした状態の操演は、着用者の身体に大きな負担を強いることになってしまいます。手が届かない着ぐるみの場合頭・胴体が大きすぎたり、手が長すぎる着ぐるみは、人の手で直接操作することは困難です。操作補助棒直接の操作が難しい着ぐるみには、「操作棒」という太鼓バチに似た形状の棒を、着ぐるみの手に差し込んで動かします。

持ち手部分には、バルサという軽量な木材を使用しています。
バルサ材は、世界一軽い木材として有名です。
耐久性は低めですが、万が一転んでしまった時、内部で折れて着用者への怪我を軽減してくれます。
また、先端部分は綿を詰めた柔らかいぬいぐるみ仕様になっています。グリーティングの際にもし人に触れてしまっても痛くありません。

操作棒の使用例操作棒を持つことで、着用者が直立したままでも着ぐるみの腕を、上下左右に動かすことが出来ます。
屈んだままで腰を痛めてしまう心配は無くなります。

操作棒は着脱可能な仕様になっています。
着ぐるみの腕の中に入れて操作して、不要な際は外して保管してください。

握手をする時に握り返したり物を掴んだりする場合は、人の手で直接操作する必要があります。
そのようなご希望がある場合は、頭身バランスや腕の位置を人の手の届く範囲に調整します。

関連記事

工房責任者

衣笠プロフィール

衣笠 留美(キヌガサ ルミ)

キグルミックス工房責任者。素材の選定から納品に至るまでの実務全般・スケジュールの管理・お客様への窓口業務を行っています。
工房責任者であり技術職としての経験を活かし、明快でわかり易いご説明・ご提案を心掛けています。

プロフィール詳細

最近の記事

着ぐるみ製作について

着ぐるみ製作について

着ぐるみのタイプ

エアー着ぐるみ
ウレタン着ぐるみ

見積りフォーム

見積もりフォーム

資料請求

資料のダウンロード
ページ上部へ戻る