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6.112023
エアー着ぐるみの飛行機での送り方
エアー着ぐるみを航空便で海外発送する方法
キグルミックス製のエアー着ぐるみを航空便を利用して海外に発送するための注意点をご案内します。
海外輸送は様々なサービスが提供されています。そして、提供されているサービスによって荷物の規定や必要な書類等も異なります。
エアー着ぐるみ用のバッテリーは「リチウムイオン電池」という種類のバッテリーです(→詳しくはこちら)。エアー着ぐるみ本体は荷物の規制を受けることはありませんが、運用に必須の付属リチウムイオンバッテリーは規制対象です。場合によっては危険物扱いとなってしまい、送ることができない可能性があります。
バッテリーを現地で手配する事が出来れば、着ぐるみ本体のみを航空便で送るというのが最も簡単な方法です(特に中国宛の場合)。
ただ、実際にはなかなか難しい場合が多いと思います。
そこで、バッテリーを同梱して発送可能なサービスの一例をご案内します。
リチウムイオンバッテリーの同梱発送が可能な航空便
以下の2つは、把握出来ている範囲の中でエアー着ぐるみを航空便で海外に送ることが出来るサービスです。
「UGX」は、同じく日本郵便によって提供されてる「EMS(国際スピード郵便)」とは異なるサービスである点に注意が必要です。EMSでリチウムイオンバッテリーを送る事ができるのは、スマートフォンやデジタルカメラのような、機器本体にバッテリーが組み込まれている場合のみです。
「UGX」を利用するためには、取扱郵便局の料金後納の承認を受け「ゆうびんビズカード」を発行して貰う必要があります。
既に後納契約を結んでいる場合、日本語での丁寧なサポートを受けられる「UGX」の利用をお勧めしますが、そうでない場合は1回の海外発送のために後納契約を新たに結ぶというのは現実的ではありません。
そこで、無料アカウントを作成したらすぐに利用可能な「FedEx」を利用した経験を例に、発送する際のポイントをご紹介します。
(過去の利用経験を元にした内容ですので、実際に利用の際にはFedExに直接お問い合わせ頂き、指示に従って下さい。)
バッテリー容量の分かる画像
リチウムイオンバッテリーの容量は「ワット時定格値(単位:Wh)」で表されます。
バッテリーの容量が100Wh(ワットアワー)を超えている場合、航空危険物とみなされて発送することが出来ません。
そのため、梱包されているバッテリーが100Wh以下であることを証明できる資料を用意する必要があります。
多くの場合、バッテリーの容量は本体の裏面辺りに記載されている事が多いです。
画像の場合「85Wh」であることが分かります。
また、バッテリーの型番や商品名、メーカー等の情報が一緒に写っていると、詳しい仕様・情報を照会しやすいため記載があれば必ず撮影して下さい。
撮影した画像は、プリントアウトして発送の際に運送状やインボイスと一緒にドライバーさんに渡します。
バッテリーの個数
規定により、一つの荷物に入れられるバッテリーは3台までです。誤って4台以上梱包してしまうと、X線検査に引っ掛かってしまいます。
容器と梱包
バッテリーは1台ごとにジップロックケース等で密封し、結線防止を施します。
密封したバッテリーは1台ずつ元箱に入れて、中身が飛び出さないようにしっかりと蓋を閉めます。
バッテリーを含む収容物は、輸送中に通常遭遇する積み込み及び衝撃に十分耐えられるように包装する必要があります。
そのため、元箱に入れたバッテリーをエアー着ぐるみ本体で包むようにして梱包箱に収めます。また、箱同士は少し離しておきます。
こうすることで、運送途中に万が一落下や衝撃があった際、エアー着ぐるみ本体がクッションになってバッテリーを保護してくれます。
エアー着ぐるみとバッテリーを収めた後、包装物が中で動かないように箱のサイズを調整するか、詰め物で隙間を埋めてから封をして下さい。
外装に「リチウム電池マーク」の貼付
梱包した外装には、目に入りやすい位置に「リチウム電池取り扱いラベル」を貼付します。
画像はエアー着ぐるみの輸送時に記載が必要なコードが記入済のラベルです。画像を等倍(120×110 mm)でカラー印刷したものをそのまま使用できます。
● UN3481:リチウムイオン電池を機器と「同梱」で送付する事を示しています
● PI966:「UN3481」に該当する荷物の包装基準を満たしていること示しています
電話番号欄には、もしも内容物の確認のために電話がかかってきた際、すぐに答えることができる発送人の番号を記載して下さい。
国際航空貨物運送状への記載事項
国際航空貨物運送状の Shipment Information(貨物明細)の欄に次の文言を忘れず記入します。
Lithium ion batteries in compliance with Section II of PI966
この表記は、規定内の容量・数量のリチウムイオン電池を、適切な容器と梱包で同梱している事を示します。
エアー着ぐるみをバッテリー同梱で送る際のポイントをご紹介しましたが、輸送会社さんによって荷物の規定は異なり、また規約は変わることがあります。
航空便を利用して海外に発送する際には、ご利用のサービスの運送約款等を都度ご確認されることをお勧めします。
参考リンク:リチウムイオン電池(リチウムポリマー電池を含む)を発送する場合
参考リンク:UN3481 機器と同梱されているリチウムイオン電池を発送のお客様へ
エアー着ぐるみを飛行機で海外に持ち出す方法
エアー着ぐるみのメリットの一つは、コンパクトに収納可能で持ち運びがしやすい点です。電車でもバスでも、ケース一つで着ぐるみと一緒に移動できるのはとても便利です。
そして、エアー着ぐるみは飛行機で海外に持っていくことも出来ます。キグルミックスで製作のお手伝いさせて頂いたエアー着ぐるみには、海外で活躍しているキャラクターがたくさんいます。
着ぐるみキャラクターでグローバルな活躍をするために、飛行機でエアー着ぐるみを運ぶための重要なポイントをご紹介します。
バッテリーのみを“手荷物”にして機内に持ち込む
エアー着ぐるみは電気駆動のため、飛行機での移動の際もバッテリーを一緒に持ち運ぶ必要があります。しかし、万が一の場合に発火等の危険があるバッテリーは、「預け荷物」にしようとすると危険物とみなされてしまいます。そのため、飛行機に持ち込むためには正しいルールに従って取り扱う必要があります。
リチウムイオン電池は、容量や形態によって航空会社から手荷物として機内に持ち込むことが許可されています。詳しい規定や条件は各航空会社のHP等で確認できますが、キグルミックスでエアー着ぐるみ用に用意しているバッテリーは、容量・形態共に手荷物としてならほぼ制限を受けることなく機内に持ち込むことが出来る規格になっています。フライト前の荷造りも簡単で、当日のゲートチェックもストレスフリーで安心です。
ただ、1点のみ注意点があります。バッテリーには結線防止を施して梱包する必要がありますので、荷造りの際には必ずバッテリー1台ごとにジップロックケース等で密封するようにして下さい。
着ぐるみ本体をスーツケースに収納し、“預け荷物”にする
バッテリー以外は、着ぐるみ本体を含めすべてスーツケースに入れましょう。運搬中の破損防止のためにも、表面の硬いハードタイプがいいと思います。旅先で雨の中を移動する場合のことも考え、防水性能の高いケースだと尚安心です。
渡航先のコンセントに合った「コンセント変換プラグ」を用意する
エアー着ぐるみを飛行機で無事に運んだ後に、うっかり忘れると大変なことになるのが「コンセント変換プラグ」です。エアー着ぐるみ以外にも日本から電化製品を持っていく事が大半だと思いますので、大抵の場合用意しているものですが念のためポイントに挙げました。
先ほど、機内への持ち込みのしやすさの点でリチウムイオンタイプのバッテリーをお勧めしましたが、フライト時以外でもお勧めな理由がもう一つあります。それは、弊社のバッテリーが渡航先の様々な「定格電圧」に対応している点です。定格電圧は国や地域によって様々ですが、100〜240Vの定格電圧に対応しているので、変換プラグさえ用意すれば多くの国で日本国内と同じようにエアー着ぐるみを充電しながら運用することが可能です。
上記のポイントをおさえれば、着ぐるみの活躍する範囲がぐっと広がります。
エアー着ぐるみと飛行機を使った国内移動の例
エアー着ぐるみのミックスくんと一緒に国内旅行に出かけました。
目指す場所は「鳥取砂丘」です。
旅行用の持参物
都内での電車移動に加えて空の移動がありますので、飛行機に乗るための準備をします。
持参物は以下の内容です。
・着ぐるみ本体
・ブロアーファン(着ぐるみ内部に設置済み)
・バッテリー
・バッテリー充電用ACアダプタ
・バッテリー用ウェストポーチ
・キャリーケース(90L)
着ぐるみ本体はキャリーケースに詰め込みます。
バッテリーは預け荷物に出来ないので、機内持ち込み用の手荷物にします。
参考リンク:ANN機内持ち込み条件
(※リチウムイオン電池(バッテリー)はワット時定格量が100Whを超え160Wh以下のものは2個まで機内持ち込みができます。お預けはできません。)
飛行機に搭乗
さあ準備が出来たら出発です。
キャリーケースの中はほとんど着ぐるみ本体が占めているので、キャリーケースの重さと合わせても10kg未満です。
地下鉄駅構内の階段の上り下りもありますが、通常の旅行用の荷物ほどの重さは無いので移動はラクラクです。
空港に着いたらバッテリーを持って保安検査場に向かいます。
検査の際には、バッテリーはカバンの外に出しておきます。
飛行機に乗って小1時間。金色の砂山を目指します。
砂丘に到着
砂丘に着きました!
青空と砂丘とミックスくん。鮮やかな色が風景にマッチしています。
観光客に写真撮影をお願いされていますね。
楽しい砂丘を後にして再び空港へ。
エアー着ぐるみは、人が着なくてもバッテリーを中に入れておくことで簡易的に膨らませることが出来ます。
記念写真を取るなら、後ろで人が支えておくだけで十分です。
人が着るとなると時間がかかりますが、この方法なら短時間でさっと撮影してさっと仕舞えます。
ちなみにこの画像もこの方法で撮影しています。