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6.12025
奥行きの狭いエアー着ぐるみの製作について
「ドアやエレベータのサイズに合わせたい」「でも正面はぽっちゃりさせたい」という理由で、エアー着ぐるみの奥行きを狭く希望いただく場合があります。
このような場合、必ずご希望通りの設計を行うことができない場合があります。
エアー着ぐるみは空気圧によって、均等に膨らもうとする力が働きます。
図面設計の際に、正面幅よりも奥行き幅を極端に狭くしすぎると、立体に置き換わった時に空気圧により狭い幅の方が無理やり広がってしまいます。
この時、立体をきれいな形で維持するための必要面積が足りなくなり、正面から見た時に、着ぐるみのアウトラインにシワが入り、ガタガタになってしまいます。
例えば、よく街の店頭などに飾ってある2枚合わせのバルーンは、端っこがガタガタになっており、これは奥行きが狭い型紙を無理やり空気で膨らませているために起こる現象です。
エアー着ぐるみの形状をキレイに保つことを優先して、基本的には正面幅の85%を下限にしています。
ただし、かまぼこのように正面からみた形状に厚みをもたせた「押出型」の着ぐるみの場合、図面設計の際に敢えて85%以下の奥行き設計にすることもあります。
この場合でも図面設計よりも奥行きは膨らみます。
幅×奥行×高さ・着ぐるみの内容積・ブロアファンの空気圧との兼ね合いにより、空気圧は変動します。
多少図面よりも幅が変わる可能性はございまして、図面ぴったりサイズで仕上がるわけではない点についてご理解ください。