10.252025
エアーオブジェ

「エアーオブジェ」とは
送風機で空気を送り込んで膨らませる立体造形物です。
「エアー=空気」「オブジェ=造形物」の組み合わせで、主にイベント・展示・店舗装飾・プロモーションなどで使用されます。
一般的な風船のように空気やヘリウムを充填して密封する「アドバルーン」や「バルーンオブジェ」とは異なり、常に空気を取り込んでいるので形状を安定して保つことができ、収納/設置を簡単に行うことができます。
主な特徴は以下になります。
自由なデザイン
企業や自治体のマスコットキャラクターを主として、動物、商品形状、企業ロゴなど、さまざまなデザインをオーダーメイドで製作可能です。
特に企業や自治体のマスコットキャラクターを大きくしたオブジェは、ブランドPRや各地イベントで人気です。
〈主な製作例〉
- 企業マスコットの立体看板
- 自治体のゆるキャラオブジェ
- 飲料ボトルや車の拡大再現
- クリスマスツリーやハロウィンのシーズン装飾
設営・撤去が簡単
空気を抜けば小さく折りたためるため、1日〜の短期間のイベントなどでの運用にも向いています。
よく使われるシーンは例えば以下のようなものがあります。
- 商業施設・ショッピングモールの装飾
- 展示会・博覧会のアイキャッチ
- 企業イベント・新製品発表のプロモーション
- 学園祭・地域イベントのフォトスポット
軽くて安全
空気で膨らませる構造のため、万が一衝突や倒れても安全性が高く、お子さんが来るイベントにも適しています。
素材や仕様の概要は以下になります。
- 素材:外側はソフトボア・PVC(塩化ビニール)・ターポリン、内側はポリウレタンやセシーナ生地など
- 内部:空気
- 加工方法:縫製、工業用ボンドなど
- 動力:軽量DCブロアファン(コンセントまたはバッテリーから電力供給)
インパクトが強い
大きなサイズや独特の形で、視覚的に目を引きます。
数十センチの人よりも小型なものから天井に届くような巨大ものまで、設置場所や利用環境に合わせた様々なインスタレーションが可能です。
エアーオブジェのできるまで
オリジナルキャラクター「ミックスくん」を例に、エアーオブジェの製作から完成までの流れをご紹介します。
図面製作
お客様のご要望をもとに、デザインの詳細な図面を製作します。
お客様に監修いただき、形状やプロポーションを確定します。
生地選定
デザインに最適な質感の生地(例: ソフトボア、PVC、ポリウレタン、セシーナ生地など)を提案し、お客様に監修いただき選定します。
型紙製作
確定した図面をもとに、型紙を作成。セシーナ生地(エアーオブジェの内側に使用する軽量で丈夫な生地)に、手作業で型紙を丁寧に写します。
芯材製作
セシーナ生地を裁断後、工業用ミシンで仮縫いして「芯材」を形成。デザインの形状やプロポーションを正確に再現します。
形状の確認
芯材に空気を送り込み、膨らませて立体感やサイズを確認・監修いただき、ポーズやバランスを最終チェックします。

仕上げ作業
芯材を分解し、外観を再現する表面生地(例: ソフトボアやPVC)を適切なサイズに裁断します。
業用ミシンで仕上げ縫製を行い、細部までこだわった完成形を作ります。
完成
縫製完了後、送風機で膨らませて最終ご確認いただき、デザインの魅力を最大限に引き出したエアーオブジェが完成します。
完成後の修正は不可となります。
「ミックスくん」エアーオブジェ仕様
- 素材:ソフトボア・EVA(外側)、ポリウレタン(内側)
- 寸法:H2.4 × W2.6 × D1.6 M
- 重量:9.2kg(本体7.5kg、機材部1.7kg)
エアーオブジェ本体は収納袋に入れ、付属品とともに段ボールに収納して納品します。
お客様にて設営いただく際は、付属の常時可動式ACアダプタ、漏電防止タップ、水タンクの重しを使用し、スムーズに設置していただけるようサポートします。
主な付属品
- 常時可動式ACアダプタ(家庭用コンセント接続)
- 漏電防止タップ(水濡れによる事故防止)
- 水タンクの重し(個数は形状によって可変、安定性確保用)
- 取扱説明書
- 収納用袋
弊社で製作可能なエアーオブジェの最大高さは、工房の天井高の兼ね合いで2.45mです。
基本は安定感のある「座り型」や重心の低いフォルムを中心に設計しますが、デザインによっては「立ち姿」もご相談いただけます。
なお、用途は原則として屋内使用に限定してご案内させていただいています。
お客様ご自身で簡単に設営いただけるよう、軽量で扱いやすい設計を採用しています。
設置はお客様側でご準備いただきますが、わかりやすい取扱説明書やサポート資料を提供し、スムーズな運用をサポートします。

















