- Home
- エアー着ぐるみ
エアー着ぐるみ
エアー着ぐるみの特徴
エアー着ぐるみは、バルーンの様に空気の力で膨らませ、形状を再現する着ぐるみです。
着ぐるみ本体は3〜8kg程度と軽く、着ぐるみ内の空間が広いため圧迫感がなく、通常の着ぐるみに比べて熱が篭もりにくいことが大きな特徴です。
小さくたたんで収納することが出来るので、輸送費用が削減でき、運搬時のストレスも少なくて済みます。保管場所に困ることもありません。
キグルミックスでは、エアー着ぐるみの欠点である細かな造形が利かない部分を、ウレタンや発泡スチロール等の素材で別パーツやアクセサリーとして製作する事で細部までキャラクターを再現致します。
通常の着ぐるみをお持ちのお客様からエアタイプでの再製作のご依頼頂く機会が多くなっています。
(エアー着ぐるみとウレタン着ぐるみの詳細な比較はこちら)
・制作費用は42万円(税抜)〜になります。→価格表
・レンタル料金は12,000円(税抜,送料別)〜になります。→詳細
エアー着ぐるみの仕組み・構造
肩ベルト | エアー着ぐるみを固定するためのベルトです。アクターさんの身長に合わせて調整可能です。 |
---|---|
ブロアファン | エアー着ぐるみを膨らませるための機材です。15~20秒程度で、あっという間に膨らみます。 ブロアファンは、着ぐるみ本体の目立ちにくい場所(背中側の下部が多いです)に取り付けます。 着ぐるみの中に空気を送り続けるので、中の人もかなり涼しく感じられます。 |
バッテリー | バッテリー1台辺り、90分〜2時間の稼働が可能です。 エアー着ぐるみ本体に標準で2セット付属しているので、充電しながら交互に運用できます。→バッテリーの仕様 |
バッテリーポーチ | バッテリーを体に装着できるようにウエストバッグをセットにしてお付けしています。 腰でバッテリーをしっかりと支えて、動く時にも邪魔になりません。 |
サンダル | 調整ベルト付きなので、アクターさんの足にしっかりとフィットさせることができます。 |
エアー着ぐるみの着用方法
※ 着ぐるみによって着用手順や付属品など異なる場合があります
エアー着ぐるみの素材
エアー着ぐるみの表面には、ソフトボアという生地を使用しています。
2~3mmの毛足があるので、ぬいぐるみのようなふわふわな質感の着ぐるみに仕上がります。
裏面にはセシーナという撥水性の乾式合皮を使用しています。ソフトボアとの2重構造が基本ですが、ご要望がありましたらツルツルとした光沢のある1重のエナメル素材でもお作りすることも可能です。
また、衣装にはポリエステル生地、アクセサリ類に合皮素材などを使用する事もあります。
エアー着ぐるみの重さ・大きさ
着ぐるみ本体の重量は、キャラクターのデザインや使用生地によって5~8kg程度になります。
また、エアー着ぐるみは空気の力である程度自立する仕組みになっているので、着用時の負荷は重量よりも軽くなります。
梱包サイズは付属オプションを含め、3辺合計140~170cmサイズの箱に一式が収まります。
キャリーケースに収納する場合、90~100L程度の容積のものであれば収まります。
着ぐるみの仕様によってやアクセサリがある場合など、上記サイズ内に収まらない事があります。
エアー着ぐるみのメンテナンス・ケア
エアー着ぐるみは、隅々まで空気を送るために手足や胴体が一体になっています。
そこで問題になるのは、いずれは起きる靴底の消耗です。キグルミックスで製作された着ぐるみは、靴のみを取り替えられる作りになっているので安心です。
また、すべての着ぐるみに専用クールベストと着ぐるみ用の消臭&抗菌スプレーをセットでお付けしています。アクターさんが少しでも快適に着用して頂けるよう配慮しています。
セット内容
エアー着ぐるみの製作をご依頼頂いたお客様に納品時お渡しするセット内容は以下になります。
保管用収納袋
着ぐるみ本体を収納できる通気性の良い袋
ブロアファン
着ぐるみを膨らませるための送風機。本体に設置済
バッテリー(2セット)
ブロアファンを動かすためのバッテリーと充電用ACアダプタのセット
バッテリー用ウエストポーチ
バッテリーを腰に固定するためのウエストポーチ
クールベスト&保冷剤
暑さ対策用のクールベストと保冷剤のセット
床敷シート&消臭スプレー
屋外で着ぐるみを広げる際に使えるシートと、着ぐるみ使用後に内部を消臭できるスプレー
エアー着ぐるみ用オプション
追加バッテリー |
---|
バッテリーと充電用ACアダプタのセット。長時間のイベントも安心です |
スペア靴・防水スペア靴 |
---|
靴底がすり減ってきた際、部分交換で簡単にメンテナンスできます |
専用レインコート |
---|
雨の日に身ぐるみを濡れ・汚れから守ります。見た目も自然で可愛いです |
キャリーケース |
---|
エアー着ぐるみ一式を収納して宅急便や電車などで運搬できます |
エアー着ぐるみ用のバッテリー仕様
1台当たり60分(最大100分)の稼働が可能で、重量も約420gと軽量です。標準でバッテリー2台が付属しますので、合計で2時間〜最大3時間20分の稼働が可能です。終日に渡る長時間イベントでなければ、安心して運用して頂けます。(稼働時間は着ぐるみのサイズや形状によって変わります)
バッテリーは残量が完全に空の状態から、4時間程度で充電が完了します。
また、飛行機に搭乗する際には手荷物扱いにすることで、面倒な手続きも必要なくスムーズに国外に持ち出すことが可能です。100〜240Vの電圧に対応したグローバル規格なので、別途コンセント変換プラグを用意すればほぼ全世界での使用が可能です。
電池種類 | リチウムイオン蓄電池 |
---|---|
重量 | 約420g(/1台) |
サイズ | W80×D23×H167mm |
稼働時間 | 推奨60分〜最大100分 |
安全機能 | PSE認証済、過充電・過放電・過電流・過電圧・過熱・短絡 保護 |
充電時間 | 約4時間(残量0%の状態から) |
内容物 | バッテリー本体×2台、充電用ACアダプター×2個、接続ケーブル×2本 |
※製品の仕様は都合により変更になる場合があります。ご了承下さい。
バッテリーの寿命
バッテリーは完全に使い切った状態から、最大約300回の充電が可能です。
バッテリーは性質上、保管の際に使用していなくても少しずつ経年劣化が進みます。
長期保管による過放電に気をつける事で、3年程度は問題なくご使用頂けると思います。
ただし、劣化の進行速度や完全に動作しなくなるまでの期間は、ご使用状況・保管環境によって大幅に変動します。
エアー着ぐるみのメリット
エアー着ぐるみの利点について、具体的にご紹介します。
1.コンパクトな収納性
エアー着ぐるみの場合、三面合計140~160cm程度の小さめのダンボールへの収納が可能です。また90〜120リットル位の容量の旅行用キャリーケースにも入ります。
部屋の隅っこや棚に収納出来るので、保管場所に困りません。使用しない時には、カビ対策として布団収納袋などに入れて保管しておくことも出来ます。
ウレタン着ぐるみの場合、頭と体を別々の収納箱に梱包しています。
1辺80cm以上のダンボール2箱が必要になります。
予め専用の保管スペースの確保や通路の幅の確認が必要になります。
2.輸送コストの削減
エアー着ぐるみの場合、同都道府県内の輸送費の目安は片道1,600円〜2,100円程度、東京〜沖縄間でも3,000円以内に収まります。
ウレタン着ぐるみの場合、同都道府県内の輸送費の目安としては片道5,000円〜15,000円、遠方への配送の場合は片道2万円以上を想定しておく必要があります。
サイズ・配送先や運送業者さんによって価格帯は変わるため、出来る限り早い段階で複数の業者さんに見積り依頼をするなど事前の段取りが必要です。
3.運送業者の選択肢が豊富
エアー着ぐるみの場合、クロネコヤマトの宅急便(160サイズ以下)や日本郵便のゆうパック(170サイズ以下)などを利用することが出来ます。
大抵はどの運送業者さんで受け付けてもらえます。小さめの荷物扱いの為、到着の時間帯指定が出来ることもメリットの一つです。(参考リンク:ヤマト宅急便サービス・ゆうパックサービス)
ウレタン着ぐるみの場合、大きな荷物の扱いになりますので到着の時間帯指定が出来ない場合が多いです。
一般的な配達サービスで頼む際には「ドライバーさんが一人で持つことが出来る」という条件が前提になります。
一人で持つことが可能な場合でも、トラックのコンテナに乗らないことや、業者の規定サイズを超えているなどの理由で断られてしまうこともあります。
2人以上で運んでもらえるサービスもありますが、その場合「引っ越し便」「家財宅急便」などの配送区分になります。混みあう時期は待ち期間が出ることもありますし、一般的なの配送区分と比較すると高額な輸送費用になります。
深刻な人材不足や荷物量の増加により運送業界もここ近年大きく変化しているようで、「法人宛のみで荷受可能」「1cmでも規定サイズをオーバーしていると受け付けない」「上限のサイズが徐々に小さくなっている」「運送料の高騰」など、どの業者さんも以前と比べて少しづつ配送する際の条件が厳しくなってきています。運送サービスの状況も踏まえ、大きめの着ぐるみをご検討の場合は、収納性の高いエアー着ぐるみでの製作をお勧めしています。
4.着用者の負担の軽減
エアー着ぐるみの場合、ブロアーファンなどの機材類を含めて3〜8キロ程度の重量になります。
着用時の体感的な重量は2~4キロ程度と半減されます。またブロアーファンが着ぐるみ内部に常に風を送り込んでいるため、涼しく快適に過ごせますし、身体への密着感が少なくムレにくい点も利点となります。
ウレタン着ぐるみの場合、頭の大きめな着ぐるみの総重量は最低でもで10キロ以上、一体型の大きな着ぐるみは総重量が15キロ以上になります。
着ぐるみの内部は熱が篭もりやすく、腕や足元は綿の入った厚手の生地が密着します。特に夏場のイベント出演の際には、ご着用者の方にとって大変過酷な現場になります。
5.ドアをらくらくすり抜け!
エアー着ぐるみの場合、着ぐるみよりもドアのサイズが小さい場合は、一旦空気を抜いてから通り抜ける事が可能です。
観客の目に触れる場所では難しいですが、バックヤードや保管場所、移動の際のドアやエレベータなどではその技を使えますので、製作の際のサイズを制限する必要がありません。
ウレタン着ぐるみの場合、頭の大きな着ぐるみは顔の横幅が80cm以上になります。片開きのドアのサイズも80センチ程度なので、移動の際に「カニ歩きですり抜ける」「ドアにこすって汚れてしまった」など苦労しているといった話もよく伺います。保管場所やイベント会場などの通路・ドアのサイズを予め想定して着ぐるみの大きさを制限する必要があります。
6.ぬいぐるみのようなふわふわした手触り
エアー着ぐるみは、触るとふわふわ弾むような手触りが人気です。お子さんがぶつかってきた場合でも頭も身体も柔らかいので怪我をする心配がありません。「エアー着ぐるみってつるつるのビニール素材でしょ?」と思われることがありますが、通常の着ぐるみ同様にボア生地での表面加工可能です。
主にソフトボアという毛足が2mmの生地を使用することが多く、手触りがなめらかでとても軽いです。
エアー着ぐるみは空気で膨らむ関係上、全身が重くなると形が潰れやすくなりますが、ソフトボアは複雑な形状の着ぐるみでも綺麗な形を再現出来ます。
着ぐるみの形状がシンプルでサイズが小さい着ぐるみの場合は、アクリルボアやプードルファーなど、ソフトボアに比べるとやや毛足が長い生地も使用することもあります。
左がウレタン着ぐるみ(アクリルボア)、右がエアー着ぐるみ(ソフトボア)です。
エアー着ぐるみの注意事項
エアー着ぐるみの注意事項についてご説明いたします。
バッテリーの制限時間がある
満充電のバッテリーの使用時間は90~120分程度です。
バッテリー2台を交換しながら使用しても、連続使用時間は180~240分となります。
バッテリーの電池残量が空になってしまうと膨らまないため、しっかりとした充電が必要になります。
音が鳴る
空気でふくらませるために、エアー着ぐるみ内部にブロアーファンが内蔵されています。
このブロアーファンの回転音が鳴りますので、屋内の静かな空間ですと少し気になってしまう可能性があります。
屋外環境では環境音の方が耳に入るため、気にならない程度の音の大きさだと思います。
エアー・ウレタンどちらにもメリット・デメリットは存在しますので、どのような運用をされたいかによっておすすめの着ぐるみタイプは異なります。
製作をお考えの方は、是非お気軽にご相談ください。
エアー着ぐるみのうた♪
※ 音楽が流れます