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2.262017
エアー着ぐるみのメリット
エアー着ぐるみの利点について、具体的にご紹介します。
メリットその1「コンパクトな収納性」
エアー着ぐるみの場合、三面合計140~160cm程度の小さめのダンボールへの収納が可能です。また90〜120リットル位の容量の旅行用キャリーケースにも入ります。
部屋の隅っこや棚に収納出来るので、保管場所に困りません。使用しない時には、カビ対策として布団収納袋などに入れて保管しておくことも出来ます。
ウレタン着ぐるみの場合、頭と体を別々の収納箱に梱包しています。
1辺80cm以上のダンボール2箱が必要になります。
予め専用の保管スペースの確保や通路の幅の確認が必要になります。
メリット2「輸送コストの削減」
エアー着ぐるみの場合、同都道府県内の輸送費の目安は片道1,600円〜2,100円程度、東京〜沖縄間でも3,000円以内に収まります。
ウレタン着ぐるみの場合、同都道府県内の輸送費の目安としては片道5,000円〜15,000円、遠方への配送の場合は片道2万円以上を想定しておく必要があります。
サイズ・配送先や運送業者さんによって価格帯は変わるため、出来る限り早い段階で複数の業者さんに見積り依頼をするなど事前の段取りが必要です。
メリット3「運送業者の選択肢が豊富」
エアー着ぐるみの場合、クロネコヤマトの宅急便(160サイズ以下)や日本郵便のゆうパック(170サイズ以下)などを利用することが出来ます。
大抵はどの運送業者さんで受け付けてもらえます。小さめの荷物扱いの為、到着の時間帯指定が出来ることもメリットの一つです。(参考リンク:ヤマト宅急便サービス・ゆうパックサービス)
ウレタン着ぐるみの場合、大きな荷物の扱いになりますので到着の時間帯指定が出来ない場合が多いです。
一般的な配達サービスで頼む際には「ドライバーさんが一人で持つことが出来る」という条件が前提になります。
一人で持つことが可能な場合でも、トラックのコンテナに乗らないことや、業者の規定サイズを超えているなどの理由で断られてしまうこともあります。
2人以上で運んでもらえるサービスもありますが、その場合「引っ越し便」「家財宅急便」などの配送区分になります。混みあう時期は待ち期間が出ることもありますし、一般的なの配送区分と比較すると高額な輸送費用になります。
深刻な人材不足や荷物量の増加により運送業界もここ近年大きく変化しているようで、「法人宛のみで荷受可能」「1cmでも規定サイズをオーバーしていると受け付けない」「上限のサイズが徐々に小さくなっている」「運送料の高騰」など、どの業者さんも以前と比べて少しづつ配送する際の条件が厳しくなってきています。運送サービスの状況も踏まえ、大きめの着ぐるみをご検討の場合は、収納性の高いエアー着ぐるみでの製作をお勧めしています。
メリット4「着用者の負担の軽減」
エアー着ぐるみの場合、ブロアーファンなどの機材類を含めて3〜8キロ程度の重量になります。
着用時の体感的な重量は2~4キロ程度と半減されます。またブロアーファンが着ぐるみ内部に常に風を送り込んでいるため、涼しく快適に過ごせますし、身体への密着感が少なくムレにくい点も利点となります。
ウレタン着ぐるみの場合、頭の大きめな着ぐるみの総重量は最低でもで10キロ以上、一体型の大きな着ぐるみは総重量が15キロ以上になります。
着ぐるみの内部は熱が篭もりやすく、腕や足元は綿の入った厚手の生地が密着します。特に夏場のイベント出演の際には、ご着用者の方にとって大変過酷な現場になります。
メリット5「ドアをらくらくすり抜け!」
エアー着ぐるみの場合、着ぐるみよりもドアのサイズが小さい場合は、一旦空気を抜いてから通り抜ける事が可能です。
観客の目に触れる場所では難しいですが、バックヤードや保管場所、移動の際のドアやエレベータなどではその技を使えますので、製作の際のサイズを制限する必要がありません。
ウレタン着ぐるみの場合、頭の大きな着ぐるみは顔の横幅が80cm以上になります。片開きのドアのサイズも80センチ程度なので、移動の際に「カニ歩きですり抜ける」「ドアにこすって汚れてしまった」など苦労しているといった話もよく伺います。保管場所やイベント会場などの通路・ドアのサイズを予め想定して着ぐるみの大きさを制限する必要があります。
メリット6「ぬいぐるみのようなふわふわした手触り」
エアー着ぐるみは、触るとふわふわ弾むような手触りが人気です。お子さんがぶつかってきた場合でも頭も身体も柔らかいので怪我をする心配がありません。「エアー着ぐるみってつるつるのビニール素材でしょ?」と思われることがありますが、通常の着ぐるみ同様にボア生地での表面加工可能です。
主にソフトボアという毛足が2mmの生地を使用することが多く、手触りがなめらかでとても軽いです。
エアー着ぐるみは空気で膨らむ関係上、全身が重くなると形が潰れやすくなりますが、ソフトボアは複雑な形状の着ぐるみでも綺麗な形を再現出来ます。
着ぐるみの形状がシンプルでサイズが小さい着ぐるみの場合は、アクリルボアやプードルファーなど、ソフトボアに比べるとやや毛足が長い生地も使用することもあります。
左がウレタン着ぐるみ(アクリルボア)、右がエアー着ぐるみ(ソフトボア)です。
エアー着ぐるみの注意事項
エアー着ぐるみの注意事項についてもご説明しておきます。
注意事項1「バッテリーの制限時間がある」
満充電のバッテリーの使用時間は90~120分程度です。
バッテリー2台を交換しながら使用しても、連続使用時間は180~240分となります。
バッテリーの電池残量が空になってしまうと膨らまないため、しっかりとした充電が必要になります。
注意事項2「音が鳴る」
空気でふくらませるために、エアー着ぐるみ内部にブロアーファンが内蔵されています。
このブロアーファンの回転音が鳴りますので、屋内の静かな空間ですと少し気になってしまう可能性があります。
屋外環境では環境音の方が耳に入るため、気にならない程度の音の大きさだと思います。
エアー・ウレタンどちらにもメリット・デメリットは存在しますので、どのような運用をされたいかによっておすすめの着ぐるみタイプは異なります。
製作をお考えの方は、是非お気軽にご相談ください。