着ぐるみについて

ウレタン着ぐるみのできるまで

1.素材の説明

マケット1

しっかりと強度のあるウレタン素材の着ぐるみと、送風機を使って生地を風船のように膨らませるエアー着ぐるみ。お客様から「何が違うの?」「メリットはなに?」というご質問にもすぐお答え出来るように、わかりやすいサンプルづくりを心がけます。

「ウレタンフォーム」にも様々な種類があり、当工房のセパレートタイプの着ぐるみの場合、頭部に硬質ウレタンフォーム、胴体に半硬質ウレタンフォーム、耳やその他のパーツにはソフトウレタンフォームという材を使い分けています。ただし、この場合はこう!と決まりきっている訳ではなく、デザインや形状を見ながら必要な強度、加工性能などによってその都度選択しています。

硬質ウレタンフォームは発砲密度が高めで硬く「単独気泡」といって1つ1つの気泡が独立しているため水を通しません。形状を保ちたい場所、防水にしたい場所に使用します。柔らかいウレタンになると発砲密度が低くなりその分軽くなりますが、「連続気泡」といって気泡が繋がっているため、水を通してしまいます。

ちょっと極端ですが、柔らかめのスポンジを想像してもらうと分かり易いと思います。

2.粘土マケット作成〜芯材組立

ミックスくんの着ぐるみ、どんどん製作進行中しています。まずは5分の1スケールの塑像用の粘土を使用して模型を作り、平面から立体になったときのイメージを近づけていきます。

マケット2

粘土模型を元にして、立体の元になる型紙を作成します。拡大した型を硬質ウレタンフォームにトレースし、まるーくなるようにきれいに接着しながら組み立てていきます。さて、思った通りの形になるかな〜?

芯材1

3.芯材の形状確定

前回カットした硬質ウレタンフォームを組み立て終わりました。硬質ウレタンフォーム(芯材)の形状や大きさ、凹凸の位置などを細かくチェックしていきます。

芯材2

形状確認が終わったら、仮のパーツを貼付けていき全体のイメージを掴みます。可愛いキャラクターを作るにはこの作業が一番重要です。

芯材3

4.芯材完成

ミックス君、ウレタンフォームの芯材が完成しました。

芯材4

最初のブログで説明しましたが、頭はやや硬めの硬質ウレタンフォーム、体は高反発で柔らかい半硬質ウレタンフォーム、耳は更にふにゃふにゃのソフトウレタンを使用しています。
それぞれの素材の特性を活かして、デザインと動きのどちらのバランスも考慮して作っています。
お客様に芯材をご確認頂く際には、前・横・後ろの画像と共に、動き確認用の動画を送付します。
この段階で、形状だけでなくすべてのパーツの位置も確定して頂きます。
ボア生地を貼り込む前にパーツ位置の切り込みを入れるので、完成した時に位置がずれることはありません。

5.芯材の補強

芯材が確定した後に、ウレタンフォームのつなぎ目にテーピングを施していきます。

内側と外側両方しっかり接着させることによって一層強度が増します。

補強1補強2

キグルミックスの着ぐるみは、やわらかいウレタン素材のヘルメットを使っていますので、ご着用の際のフィット感は抜群です。顎にはゴムベルトがついていますが、ベルトを使わなくてもヘルメットが抜けることはほとんどありません。表面はビニール素材なので、ご使用後は水拭きメンテナンスが可能です。

今回掲載した画像にはまだありませんが、キグルミックスのウレタン着ぐるみには無料オプションとして空調ファンが搭載されます。着ぐるみの頭の上部分に、6センチ程度の小型ファンをお付けします。ウレタンの着ぐるみ内部は熱気がこもりやすく、夏場などは特に言葉にならない程・・・あつーい!まさにサウナ状態なので、内部の空気を循環させてあげる必要があります。ファンによって熱気を外に排出することで、アクターさんの負担を軽減する役割を果たします。

6.縫製〜仕上げ作業1

爪と角を製作中。合皮製です。

縫製1

底面のボアがお肉みたいですね^^ もふもふ〜うふふ

縫製2

そして顔と体にボア生地を貼り込みます。しっかりと皺を伸ばしながら貼っていきますが、結構根気の必要な作業です。

縫製3

さて、アクリル板のおめめです。活き活き&キラキラした可愛い目にしたいので、外の光を反射しやすいようにやや低めのドーム状に作ります。ミックスくんの目は25センチなので、通常のキャラクターに比べるとかなり大きい部類に入りますが、キグルミックスのアクリル目は工房内で曲げ加工・カットを行っているので、目の形状にしっかり合わせてお作りすることが可能です。

7.縫製〜仕上げ作業2

こちらはミックスくん用のズボンです。フリーサイズ設定です。

縫製4

下に向かう程ハリが出ているのがお分かりになりますか?体から出て見える部分は綿を入れて皺にならないようにふくらみを持たせています。股から上の見えない部分は黒いポリエステルメッシュ(二重)のみなので、生地の余りを上に逃がしつつ通気性も確保出来ます。

縫製5

ズボンと靴はファスナーで着脱出来ます。ファスナーとボア生地の色味が異なりますが、なるべく見えにくいように縫製しています。

縫製6

耳は他の素材よりも柔らかい「軟質ウレタン」を使用しています。ミックスくんの場合は特に耳が長いため、硬い素材だと収納の邪魔になってしまいます。なるべく収納しやすく、仮に人に当たっても痛くないように、キャラクターのデザインに合わせて素材を考えています。

8.胴体完成

さてミックスくんウレタン着ぐるみの製作も大詰めです。

仕上げ1

胴体全体の最終仕上げに取りかかっています。胴体の内側に布でコーティングを行い、布の切れ端の処理など細部の微調整を行います。

腕を取り付けたら胴体の完成です。

仕上げ2

ミックスくんの手首にファスナーをつけて取り外し出来る仕様にしました。

仕上げ3

ファスナー付近にやや線が入っているのが分かりますが、足元と同じく面合わせで仕上げしているので段差は出来ません。手首にくびれがあるキャラクターでしたら、ぱっと見では分かりにくいです。

9.頭部完成

ボア生地貼りの続きです。顔の切り替え部分に取りかかっています。

仕上げ4

生地貼りの際に接着剤を多く盛りすぎると、ボアの表面がごつごつした手触りになってしまいます。また、引っぱり加減次第でボアの毛の密度が変わってしまうので、サイズの大きな頭は特に注意が必要です。全体のバランスを確認しながら少しずつ接着します。

仕上げ5

生地貼りが終わったら、アクリルの目を仮止めします。

仕上げ6

途中経過をご紹介したドーム状のアクリル板です。ミックスくんには白目と瞳孔があるので、ドーム+平面のアクリルの二重構造にしています。目の模様はカッティングシートで再現していますが、二重にすることでドールアイのような印象深い目になります。

仕上げ7

最後はほっぺたにピンクの色味を添えて完成です。

10.完成画像

ウレタン着ぐるみミックスくんが完成しました。

完成1

以下、ミックスくんがお客様の元に届くと仮定して書きますね。

納品前に完成の画像をメールで送付します。(正面・横・後ろ)

完成2完成3完成4

最終監修後、収納袋と段ボールにしっかり梱包して納品させて頂きます。

 

ミックスくん仕様

着ぐるみタイプ:ウレタン着ぐるみ

着ぐるみサイズ:Mサイズ

芯材料一覧:硬質ウレタン、軟質ウレタン、半硬質ウレタン、ゴムスポンジ、キルト芯など

生地一覧:アクリルボア、合皮、フェルト、ポリエステルメッシュなど

着ぐるみサイズ:頭のみ(耳を除く)W850×H670×D720mm 胴体のみ(足・腕を除く)W700×H800×D550mm

重量:頭部4.2kg、胴体3.4kg

納品時の無料オプション:乾電池式空調ファン1台(搭載済み)、クールベスト1枚(保冷剤3つ付き)、アクター専用頭巾1枚、パーツ別収納袋

 

着ぐるみが納品されるまでに用意して頂きたい物は

・アクターさん用の軍手・・・ご着用時に人の手の感触が分かりにくくなります。

・単三乾電池4本(予備)・・・空調ファン用です。納品時にも4本取り付けた状態でお渡ししますが、電池切れした後はエネループなどの充電式乾電池のご使用をおすすめします。

完成5

その他、何か気になる点やご質問などあればなんでも聞いてくださいね。

ウレタン着ぐるみミックスくんもキグルミックス工房で待ってま〜す!

完成6

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