着ぐるみの可愛い動き方

エアー着ぐるみの可愛い動き方について簡単に解説していきます。
これから初めてエアー着ぐるみを着る方は必見です。

エアー着ぐるみとは、送風機で膨らんだバルーンの中に人が入り歩いたり動いたり出来る画期的な着ぐるみです。

エアー着ぐるみ内部の空間が大きいため、着用者の身体と着ぐるみとの密着は少なく、重量や暑さの面で負担が少ない反面、着用者の動きが外部に伝わりにくいという特性があります。

「たぷたぷ」で「ふわふわ」したエアー着ぐるみを上手に扱うことで、キャラクターの個性を活かしつつ「可愛い」操演を目指していきましょう。

1.可愛らしく移動する

● 短距離は小刻みな早歩きで

 
幼児的で愛らしく見せたいという理由で、短足の着ぐるみをご希望されることが多くあります。

股下の短い着ぐるみが一生懸命よちよち歩く様子は可愛らしいのですが、歩き方がぎこちないと「もしかして慣れていないのかな?」と周囲に心配されてしまいます。

エアー着ぐるみは設計上、「見えている足の長さ」=「実際の足の長さ」なので、足が短いと非常に歩きにくく、移動が多いと着用者も大変苦労します。

股下の短いエアー着ぐるみを着て短距離を歩行するときは、

「歩幅を狭めに」

「足を上げ気味に」

「小きざみな早歩き」

をすることで可愛らしく自然な歩行が可能になります。

エアー着ぐるみを初めて着用する方の場合、いつも歩いているように「足を前に出す」ことを意識しすぎて、着ぐるみ内部の足の付根に着用者の膝があたってしまい、歩きにくそうにしています。

人間の歩幅ですばやく歩行をすることはできませんが、足を上げることをやや意識しながら、小股で早歩き気味に歩行することで、歩幅や動作に対するぎこちなさは解消されます。

また、歩く速度は状況によって強弱をつけると、キャラクターの個性が出しやすくなります。
はじめての方は、まず着ぐるみの歩幅や内部の空間に慣れることから始めてみてくださいね。

● 長距離は台車を使う

 
長距離を移動する場合、小股の早歩きをしていると非常に疲れます。

いつも着ぐるみに入っているアクターさんなら感覚がわかっているので問題ないかもしれませんが、はじめての方は、無理をしすぎると転倒などの危険があります。

歩行距離が少なくなるように「台車に乗る」などの対策を考えてみてくださいね。
ちなみに台車に乗っている姿もSNSなどで好評価を受けることが多いので、ぜひ試してみてください。

2.お客さんの前で可愛らしい動作・リアクションをする

着ぐるみの手に着用者の手が届くかどうかによって握手をする・ものを持つなどの動作が出来るかが決まります。

当社のS・Mサイズの着ぐるみの場合、着ぐるみの手先まで着用者の手が届く設計のものが多く、Lサイズの着ぐるみの場合は、操作棒でパタパタと手を動かすか、もしくは着用者が屈むことで着ぐるみの手が使えます。
LLサイズの場合は、着ぐるみの横幅が大きいと操作棒での操演一択になります。

着用者が直接手を動かすことで、着ぐるみの表現がより一層豊かになるので、手先まで手が届く場合は、手を使った動作の練習をしましょう。

● 手が届く場合

 
手を動かすときは、普段より少しオーバーリアクションを心がけてください。
大きく手を振ったり、ものを掴むことが出来れば、イベント会場でお客さんと直接コミュニケーションが取りやすくなります。
着ぐるみは視野が狭いため、なにか物を持たせたい場合はアテンダントさんの補助が必要です。

持っているものをお客さんに手渡しするととても喜ばれます。

● 操作棒の場合

操作棒で手をパタパタと動かす場合は、上下左右へ動かすタイニングが重要になります。

「嬉しいとき」は上下に大きめにはっきりと動かす、悲しいときは下方向に左右にゆっくりと動かすななど、
感情の動作表現をどのようにするか最初に決めておくと演じやすくなります。操作棒での操演例

● 手以外のパーツを動かす

 
耳や口などのパーツに空気を入れてふくらませる設計の場合、耳に手を入れて動かしたり、口元をモゴモゴ動かすこともできます。
手だけではなく、お客さんのリアクションに合わせ、耳や口・しっぽを動かしてみます。
手を動かした次の瞬間に耳を動かすためには、着ぐるみの中ですばやく着用者の手の位置を移動する必要があります。
手を使った操演例

● ジャンプをする

着ぐるみよっては、手足が使いにくい場合があります。
特に球体に近い形状の着ぐるみの操演は大変です。

手足やパーツが動かしにくい場合は、足を使って感情を表現する方法があります。
大きく飛び跳ねたり、体を揺らすことで存在感をアピールします。
体は大きくても軽いエアー着ぐるみなら、ジャンプも簡単です。

3.可愛く写真を撮る

着ぐるみを着慣れていない方は、まず着ぐるみの中心軸を意識することが大切です。
キャラクターによっては、着ぐるみの中心に視界がないこともあります。
着ぐるみの左右の目のどちらかでカメラを見ようとすると、顔が斜めになり「カメラを見ていない」ように見えてしまいます。
カメラを見ていない前中心が見えない場合には、撮影の前にカメラの位置を確認しておき、左右の目の中心をカメラの方向に向けます。
カメラ方向に着ぐるみの中心を合わせたあとは、体を少し斜めに傾けます。
カメラ目線お客さんと撮影するときは、人のいる側に向かって体を斜めにします。
状況に応じて手や足を上げて、動きをつけます。

可愛いポーズの参考例

1:手を頬に当てて、足を閉じて、体を少しだけ傾けます。
ほっぺた触るポーズ

2:体を傾けて、片手を上げ、同じ方向の足のかかとを地面につけます。
元気に挨拶ポーズ

このようにカメラの位置を意識しつつ、キャラクターの可動域に応じたパーツの使い方を心がけてみてくださいね。

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工房責任者

衣笠プロフィール

衣笠 留美(キヌガサ ルミ)

キグルミックス工房責任者。素材の選定から納品に至るまでの実務全般・スケジュールの管理・お客様への窓口業務を行っています。
工房責任者であり技術職としての経験を活かし、明快でわかり易いご説明・ご提案を心掛けています。

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